会長挨拶
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岐阜県透析医会
会長
松岡哲平

当会は昭和54年(1979年)1月に設立されました。初代会長は早徳病院の早野薫夫先生が就任され2000年までの21年間の長期にわたり務められました。2001年に高齢の為、後進を澤田病院の澤田重樹先生に託されました。澤田重樹先生は令和2年8月までの19年間会長を務められ、お二人とも長きにわたり重責を全うされました。

これまでを振り返ると、透析医療は長足の進歩を果たしました。ダイアライザの膜素材の進化、エリスロポエチン製剤発売、オンラインHDFの普及、透析骨症に対する治療薬、長時間透析、在宅血液透析などなど、透析合併症対策は日々進化を続けています。

日本透析医会の統計調査によると、1979年我が国の透析患者数は32,331人、最新データは2019年末で344,640人であり、10倍あまりの増加です。岐阜県の2019年末患者数は5,017人となっています。透析歴25年以上の患者数は15,016人で、その中でも40年以上は1,199人(男性617人、女性582人)です。

透析導入の原因疾患は、2010年以降は糖尿病が第一位となり、また近年は腎硬化症の割合が増えてきました。生活習慣病と高齢化の影響が考えられます。お亡くなりになる合併症は心不全の割合が一番高いのですが、感染症も心不全に迫る勢いにあり、新型コロナ感染対策は喫緊の課題となっております。

さて、2020年9月不肖私が会長を拝命し、活動を開始したところです。日本透析医会の支部である岐阜県透析医会は、①施設間の連携強化 ②提供する透析医療の施設間格差を少なくする ③透析医の増加 を目標と考えます。

その為、活動内容として ①委員会の設立(総務・財務委員会、広報・ホームページ編集委員会、災害対策委員会、感染対策委員会、合併症対策委員会、学術委員会、保険委員会) ②透析医もしくは腎臓内科専門医が在籍しているかなど県内透析施設の診療体制の状況調査 ③専門医育成システムの構築 ④岐阜県透析研究会との連携(岐阜県腎不全看護研究会設立援助) を考えており、既に一部では活動開始しております。

特に感染対策委員会では新型コロナ感染症に関するアンケート調査を実施し、既に結果をご報告いたしました。その結果より、新型コロナ感染透析患者の入院に関する行政との連携強化、退院時の受入れ体制の整備、感染症に関する有資格者による介入、蔓延期における管理栄養士による栄養指導の強化などを今後の課題として、各方面との協力体制の構築を課題としております。

 以上のような目標に対する活動には、県内の透析医療機関のみなさまのご協力無しには成り立ちません。何卒お力添えをお願いいたします。

 みなさまのご期待に添えるよう、役員一同精進してまいります。今後の岐阜県透析医会にご期待ください。